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ソーラー・インパルス(Solar Impulse)は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校で進行中の有人ソーラープレーンプロジェクト。世界初の気球による無着陸地球一周を成功させたベルトラン・ピカール〔FAI entry of the 1999 record ">FAI entry of the 1999 record 〕がプロジェクトを主催している。このプロジェクトでも太陽エネルギーを動力源とする有人固定翼機で世界一周することを最終目標としている。最初の単座航空機はスイスの機体番号コードで HB-SIA とされ、自力で離陸でき、最長36時間連続航行可能とすることを目標として製作された。2010年7月7日から8日にかけて、9時間の夜間飛行を挟んで連続26時間の飛行を成功させた。このプロトタイプ機の経験に基づいてやや大きめの2号機 (HB-SIB) が製作され、20日から25日をかけて世界一周するべく2015年3月10日にオマーンを出発した。 == 設計と開発 == ピカールがソーラー・インパルスのプロジェクトを開始したのは2003年のことである。その後様々な分野の専門家50人が6カ国から集まり、約100人がアドバイザーとして関与している〔。 プロジェクトの資金は私企業が出資している。主要スポンサーはドイツ銀行、オメガ、ソルベー、シンドラーグループの4社。他にバイエル・マテリアルサイエンス、Altran、Swisscom がスポンサーとなっている。サポーターとしては、Clarins、Semper、トヨタ自動車、BKW、STG がある。スイス連邦工科大学ローザンヌ校、欧州宇宙機関、ダッソーが技術的支援をしている。 ;これまでの経緯 : * 2003年: スイス連邦工科大学ローザンヌ校にて実現可能性を研究 : * 2004–05年: 概念開発 : * 2006年: 長距離航行シミュレーション : * 2006–09年: プロトタイプ機製作 : * 2009年: プロトタイプ機初飛行 : * 2009–10年: プロトタイプ機の有人テスト飛行 : * 2012年: 初の大陸間飛行 : * 2011年: HB-SIB の製作 : * 2011–15年: テスト飛行 : * 2015年: 地球一周飛行〔に出発し、南京からハワイに向かった段階で気象条件が悪化し、予定していなかった寄港地として日本の愛知県名古屋飛行場へ初着陸。その後名古屋での各種準備を進め、7月には名古屋-ホノルル間で太陽光動力飛行における最長時間・最長飛行に関する世界新記録を更新した。(3月10日) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソーラー・インパルス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Solar Impulse 」があります。 スポンサード リンク
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